
常設展「こまとちゃんと知の遺産」パワーアップ
2022年10月に設置された常設展「こまとちゃんと知の遺産」は、2023年度後半に少しパワーアップしました。
■Von West nach Ost(東漸新誌)
本常設展では、2018年に駒場図書館で発見された、日本人による最初のドイツ語雑誌Von West nach Ost(東漸新誌)を紹介しています。この度、森鷗外と共に本誌を編集・刊行した本学農学部[当時:東京帝國大學農科大學]教授・北尾次郎氏に着目した資料解説を大学院総合文化研究科・石原あえか先生にご寄稿いただき、パネルを追加しました(2024年3月)。
なお、Von West nach Ostは2024年3月に駒場図書館の貴重書に指定されました。
関連情報:
- デジタルコレクション・資料解説:Von West nach Ost(『東漸新誌』)
https://iiif.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/repo/s/ichiko/page/vonwestnachost_about - デジタルコレクション・本体画像:Von West nach Ost(『東漸新誌』)
https://iiif.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/repo/s/ichiko/document/d99de8a4-5abf-92ef-8efb-6770cce89e22 - 2024/1/31付けニュース
Von West nach Ost(東漸新誌)「序文」の翻刻テクスト・解説・日本語訳の公開について
https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/komaba/news/20240131
▼画像左:北尾氏がAnathol Schumrichのペンネームで発表した創作メルヒェン『愚かなミヒェル Der dumme Michel』


■荻生徂徠コレクション
荻生徂徠が執筆した序文の稿本であると考えられる『官刻六諭衍義叙(かんこくりくゆえんぎのじょ)』と、徂徠自筆の『古今和歌集』の写本について、大学院総合文化研究科・高山大毅先生による資料解説パネルを追加しました(2023年11月)。

■このほか、一高資料や磯崎新コレクションコーナーでは、季節ごとに展示箇所・ページを変えている資料もありますので、マイナーチェンジもお楽しみいただければ幸いです。