資料概要
河口慧海(えかい、1866-1945)が請来したチベット大蔵経ナルタン版テンギュル(論疏部)。チベット大蔵経はチベット語に訳された仏典の集成をいい、カンギュル(仏説部=経典)とテンギュル(論疏部=論典)に整理される。当コレクションはテンギュルのみを所蔵している。
河口慧海は明治・大正時代の仏教学者、チベット探検家。1900(明治33)年、当時鎖国状態であったチベットのセラ大学で学んだ後、1904(明治37)年-1914(大正3)年、1914(大正3)-1915(大正4)年にもチベットに滞在し、多数の経典を請来した。
所蔵の経緯
東京帝国大学文学部梵文学研究室に寄贈された。一部は関東大震災で焼失したが、他は総合図書館の本館建物完成時に移動されている。
形態
経典
点数
232包
配置場所
貴重書庫 (請求記号 A100:1983:[通番])
利用方法
事前の申込が必要です。下記の目録で請求記号を確認のうえ、申し込んでください。
詳細は下記ページをご確認ください。
目録
参考文献
- 高山龍三. “河口慧海の遺産”. 河口慧海 : 人と旅と業績. 東京, 大明堂, 1999, p. 156–172.(OPACで詳細を見る)
備考
- チベット大蔵経はほかに、下記図書館等で所蔵している。
- 文学部インド哲学仏教学研究室:ナルタン版テンギュル、デルゲ版テンギュル、ラサ版カンギュル
- 総合図書館:ニンマ版
- 2001年度 附属図書館特別展示会「東京大学所蔵仏教関係貴重書展」
- チベット語写本・刊本を紹介
- 展示資料目録あり: 東京大学所蔵仏教関係貴重書展 : 展示資料目録 / 東京大学附属図書館所蔵資料展示委員会編. 東京大学附属図書館, 2001.6(OPACで詳細を見る)