ラウェル文書

資料概要

マイロ・E・ラウェル(Milo E. Rowell、1903-1977)の所蔵した日本国憲法制定に関する記録文書。司令部側の各種覚え書き、メモ、書簡、会談記録を25項目にわたって収録したもの。文書のほとんどが、ラウェルとともに草案作成を統括したハッシー(Alfred Rodman Hussey、1902-1964)が所蔵していた「憲法ファイル」を写したものとされる。
ラウェルは、自身が所蔵していた憲法制定関係の文書の複写をミシガン大学、フーバー研究所図書館、自分のために3セット作成したほか、英米法学者で元憲法調査会会長の高柳賢三(1887-1967)のためにもう1セット作った。この最後の1セットが、現在総合図書館で所蔵しているラウェル文書である。

ラフェルはアメリカの陸軍中佐。1945(昭和20)年に米太平洋陸軍総司令部軍政局(マニラ)で日本占領のための布告の起草に従事し、その後GHQ総司令部民政局法規課長に着任した。日本国憲法GHQ草案作成の際には運営委員会のメンバーを務めた。

所蔵の経緯

1965(昭和40)年、ラウェルが当時憲法調査会会長を務めていた高柳賢三東京大学法学部教授に寄贈した。高柳教授の逝去後、東京大学附属図書館に寄贈された。

形態

印刷物(一枚もの)

点数

219葉

配置場所

貴重書庫(請求記号 A100:1636)(OPACで詳細を見る

利用方法

複製物(冊子体)をご利用ください。原本の利用は、特に原本を必要とする場合に限ります。
詳細は下記ページをご確認ください。

参考文献

  • 佐藤功. “憲法制定過程に関する四つの文書”. 憲政記念館の十年. 衆議院憲政記念館, 1982, p. 69–76.(OPACで詳細を見る
  • 日本学術振興会. 日本占領文献目録. 東京, 日本学術振興会, 1972, xxiv, 349pp. (OPACで詳細を見る
  • 大友一郎, 高柳賢三, 田中英夫. 日本国憲法制定の過程 : 連合国総司令部側の記録による 1 原文と翻訳. 有斐閣, 1972, L, 489p.(OPACで詳細を見る
  • 高柳賢三, 田中英夫. ラウエル所蔵文書-日本国憲法の制定に関するマッカーサー総司令部側の記録-1-24. ジュリスト. 1965-1967, no. 335-346,348-355,357-359,362.(OPACで詳細を見る

備考