阿川文庫

資料概要

阿川重郎(じゅうろう、1870-1943)旧蔵の、朝鮮の活字本および写本。
19世紀の資料が中心だが、16~18世紀の資料も含まれる。国王から臣下へ渡された下賜本や地方名士の文集、哲学・文学に関する漢籍(朝鮮本)などが含まれている。

阿川重郎は1897(明治30)年東京帝國大学工科大学を卒業。漢城(現在のソウル)で土木請負会社阿川組を創立し、鉄道建設を中心とした企業活動を行った。

所蔵の経緯

関東大震災後の1924(大正13)年、東京帝國大学文科大学東洋史学科教授の池内宏氏の仲介により、文学部が阿川氏より購入した。図書館が再建工事中だったため南葵文庫に一時保管され、1930(昭和5)年に図書館に搬入された。

形態

冊子

点数

5,000点

配置場所

書庫、貴重書庫

利用方法

事前に、東京大学OPAC(一部資料は詳細検索で「文庫区分」による絞込検索が可能)および下記の目録で、配置場所と請求記号を確認してください。
詳細は下記ページをご確認ください。

目録

  • 阿川文庫目録 : 朝鮮本 [東京]. [東京帝国大学], [1---] (OPACで詳細を見る
  • 東京大学附属図書館蔵阿川文庫リスト / 吉田光男作成. [東京大学文学部朝鮮文化研究室], [1998.3](OPACで詳細を見る

参考文献

  • 吉田光男. 阿川文庫の成立とその性格. 朝鮮文化研究. 1998, vol. 5, p. 83–94.(OPACで詳細を見る
  • 柳生四郎. 東京大学特殊集書ものがたり(6). 日本古書通信. 1994, vol. 784, p. 25.(OPACで詳細を見る
  • 藤本幸夫. 総合図書館蔵・朝鮮本、特に阿川文庫に就いて. 図書館の窓. 1985, vol. 24, no. 5, p. 62–63.(OPACで詳細を見る