「田中芳男・博物学コレクション」へのデジタル公開資料の追加について

2020年8月18日

総合図書館では2018年8月より、「田中芳男・博物学コレクション」のインターネット公開を行い、2020年3月には「物産雑説」「物産宝庫」を追加公開しましたが、この度、さらに9点の資料を公開しました。今回追加した資料は次の通りです。

  • 繭絲織物陶漆器共進会帖
  • 教草
  • 共進会並水産博覧会帖
  • 神都印刷帖附農業館掛図・絵
  • 鯣帖
  • 台湾帖
  • 多識帖
  • 日本産物誌稿
  • 明治六年墺國博覽會出品寫真帖

今回追加された資料には、日本各地の農産物や生産品などを一枚に図解した「教草」(おしえぐさ)や、日本全国のスルメ・イカに関する資料となる「鯣帖」(するめじょう)を含みます。「鯣帖」は、スルメの搨写図(フロッタージュ)を多く含み、イカの名前、産地、出品者、日付、大きさ、重さ、特徴などの説明が付されたものです。

「田中芳男・博物学コレクション」は、江戸末期から大正初期に至るまでの時代の息吹を伝える貴重な資料です。どうぞご利用ください。


研究支援、またデータの利活用促進のため、以下の運用により公開を行っています。

  • 画像データの効果的・効率的な共有を行うことができる「IIIF(International Image Interoperability Framework:トリプルアイエフ)」に準拠しています。
  • 「田中芳男・博物学コレクション」をはじめ、以下のページにあるコレクションの画像等は、利用目的を問わず、特段の手続きなく自由に利用することが可能です。
    https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/contents/archives-top/reuse

【公開サイトの情報】
・公開サイト名:東京大学総合図書館所蔵 田中芳男・博物学コレクション

・アクセス方法1:以下のURLへアクセスしてください
  https://iiif.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/repo/s/tanaka/page/home
・アクセス方法2:東京大学附属図書館ウェブサイトからもアクセスできます
  https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/
  →附属図書館ウェブサイトの「コレクション」をクリック
  →田中芳男・博物学コレクション をクリック

【田中芳男・博物学コレクションについて】
田中芳男・博物学コレクションでは、東京大学総合図書館所蔵の田中芳男文庫(約6,000冊)のうち『捃拾帖(くんしゅうじょう)』をはじめとする資料をデジタル化し公開しています。

【田中芳男について】
田中芳男(たなか よしお・1838(天保9)年 ~1916(大正5)年)は信州飯田藩の医師の家に生まれ、若い頃、医術、本草学を名古屋の伊藤圭介(日本で初の理学博士号取得者、後に東大教授)に学び、その後多くの博物関係の資料及び標本を収集しました。(詳しくは、電気通信大学 大学院情報理工学研究科・佐藤賢一 教授執筆の「田中芳男文庫と『捃拾帖』について」 をご参照ください。)

【田中芳男文庫について
田中芳男文庫は、孫の田中美津男男爵によって1931(昭和6)年に東京大学に寄贈されたもので、我が国における博物学及び博覧会関係の貴重なコレクションです。


〔公開画像のご紹介〕

※画像をクリックすると資料の1ページ目が開きます。

教草十五製茶一覧
教草十五製茶一覧
「鯣帖」より
「物産雑説」甲十二 枇杷 果物類三 枇杷より(2020年3月公開)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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【お問い合わせ先】
 東京大学総合図書館 情報サービス課 情報サービスチーム調査支援担当
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