お雇い外国人について調べたい

幕末・明治の日本で、政府・民間を問わず各機関や個人に雇われた「お雇い外国人」を調べるには、以下の資料を参照してください。

  1. 参考図書・参考文献(人名辞典等)
  2. 基本資料・史料
  3. その他

1. 参考図書・参考文献(人名辞典等)

  1. 来日西洋人名事典 / 武内博編著』増補改訂普及版 1995
    • お雇い外国人を知るのに最も簡便に引けるハンディな事典。
    • 戦国時代から大正時代に来日した西洋人を中心に1303名を収録。
    • 各人の略歴等のほかに参考文献を紹介。その他に主要参考資料一覧を付す。
    • 付録に「来日年表」「全国墓碑・記念碑所在一覧」あり。
    • 活動分野別索引、原綴索引付き。
  2. 日本近現代人名辞典 / 臼井勝美 [ほか] 編』2001
  3. 20世紀西洋人名事典』1995
  4. 国史大辞典』1979-97
  5. Who's who in Japan』1912-1914,1921,1939-1942
  6. 明治維新人名辞典』1981

2. 基本資料・史料

  1. 資料御雇外国人
    • ユネスコ東アジア文化研究センターによる明治初期の御雇い外国人の活動状況調査をまとめた資料。
    • この調査では、外務省外交史料館、総理府、東京大学、北海道庁などに所蔵されている基本史料をマイクロフィルムに撮影し、その記録を各御雇い外国人ごとに事項を整理した。
    • 調査結果である「お雇い外国人名鑑」を付す。
      「お雇い外国人名鑑」には、明治元(1868)年から明治22(1889)年までに日本の公的機関または個人によって雇用された外国籍の人々を収録する。
      名鑑には、人物研究のための基本史料(外務省記録、太政類典、公文類聚、東京大学関係雇外国人教師書類)を示す。
    • 巻末に人物ごとの参考文献を付す。
    • 基本史料のうち、「東京大学関係雇外国人教師書類」はマイクロ化されており,『御雇外国人教師関係書類』として総合図書館マイクロ室所蔵。(下記参照)
  2. 御雇外国人教師関係書類
    • 明治初期から昭和戦前期までの御雇外国人教師に関する東京大学の事務文書。原本は、東京大学事務部所蔵。
    • 上記『資料御雇外国人』参照
    • マイクロ資料リスト参照
  3. 傭外国人教師・講師履歴書 / 東京大学事務局庶務部人事課[編]』(稿本)
    • 明治2年~昭和41年までに東京大学雇用したお雇い外国人教師の履歴書(ゼロックス版)
    • 欧文索引を付す。
  4. List of the professors engaged in Tokio-Daigaku beginning from the year 1870
    • 明治3(1870)年以降(1900年以前頃まで.発行年不明)の東京大学御雇外国人教師契約書(原本)
  5. お雇い外国人 1-17』1968-1976 鹿島研究所出版会
    • 全17巻の内容は、以下の通りに分かれ、それぞれに分野で活躍したお雇い外国人を紹介する。
    • 1概説、2産業、3自然科学、4交通、5教育・宗教、6軍事、7通信、8金融・財政、9医学、10音楽、11政治・法制、12外交、13開拓、14地方文化、15建築・土木、16美術、17人文科学
  6. 英学史の周辺』手塚竜麿著 1968 吾妻書房
    • 明治初期来日外国人の業績と遺跡をめぐるエッセイ。英米人が多い。
    • この資料で取り上げた主な外国人には次の人々がいる。
    • モース、コンドル、ダイヴァース、フェノロサ、イーストレーク、ビアード、バートン、 パーマ、ロイド、デニソン、ベイティ、エドウィン・ダン、チャールズ・ガースト、 ウォルシュ兄弟、フランク・ロイド・ライト、フレドリック・ストレンジ、 テオドール・フォン・レルヒ、エドワード・クラーク、ジョージ・リーランド、 ウォルター・ウェストン、ショー、ブリンクリー親子、ジョン・ロレンス、 ハーン、クラーク、グリフィス、ブラキストン・ライン、ウィリアムズ、など。
  7. 明治文化發祥記念誌』大日本文明協會編 1924 大日本文明協會
    • 「明治文化に寄与せる欧米外人の略歴」として、お雇い外国人の氏名・出身国・年代・職業・活動内容が記載されている。
  8. 明治文化全集 第16巻』吉野作造 [編] 1928 日本評論社
    • 「御雇外国人一覧(明治5年)」として、お雇い外国人の氏名・給与・年代・職業等が記載されている。
  9. 「幕末明治時代来朝欧米人に関する文献一覧」(天野敬太郎)
    • 所収: 『観光』第1巻第1号-第3巻第3号(1941-1943)
    • お雇い外国人に関する文献をまとめたもの。お雇い外国人の人名(ABC)順に、略歴と関係図書・雑誌論文が記載されている。
    • 複製版が総合図書館にあります。ご利用の際は総合カウンターでお尋ねください。

3. その他(特に東京大学に関わったお雇い外国人教師を探すには)

  1. 上記[基本資料・史料]の1-5
     
  2. 東京大学文書館デジタル・アーカイブ
    • 東京大学文書館が所蔵する資料の一部を閲覧可能。雇用に関わる事務文書などをデジタル公開している。調べたい人物の名前をキーワード検索してください。
  3. 「外国人教師・講師一覧(東京大学 明治2(1869)年~昭和52(1977)年」
  4. 「外国人教師申報収録一覧」
    • 所収:『東京大学物語 : まだ君が若かったころ / 中野実著』 p.88-108
      「申報」とは外国人教師の教育実践記録。担当学年、教授科目、授業日数,テキスト、教育内容等を収録する貴重な史料である。
      「外国人教師申報収録一覧」は、「申報」が収録された『東京大学年報』の教師別の表である。
  5. 西洋教育移入の方途』尾形裕康著 1961 野間教育研究所 ; 講談社 (発売)  (野間教育研究所紀要 ; 第19集)
    • 「明治年間御雇教師(教壇人)一覧」として、お雇い外国人教師の氏名・勤務先・身分・専門・在留期間・出身国・俸給などが記載されている。
  6. 明治以降教育制度発達史 第1巻』教育史編纂会著 1964 教育資料調査会
    • 「文部省所轄雇外国人(明治8年6月30日現員)」「文部省所管雇外国人(明治9年6月30日現員)」として、お雇い外国人(教師)の氏名・出身国・勤務先・月給が記載されている。
  7. お雇い外国人展 –著作・記録に見るお雇い外国人の足跡(東京大学附属図書館マルチメディア展示)
    =>特設ページ
    • 東京大学に関わったお雇い外国人を史料と共に紹介する。
      「お雇い外国人教師の周辺」、「お雇い外国人の胸像」、「参考文献」のページ有
  8. 肖像を探すには

その他、「よくある質問」の「東京大学の歴史を調べたい」で、参考になる資料をお探しください。