「東京帝国大学五十年史料」のデジタル公開について

重要文化財を含む「東京帝国大学五十年史料」を公開しました

                                 2020年3月27日

 

「東京帝国大学五十年史料」は、『東京帝國大學五十年史』(1932(昭和7)年)の編纂にあたって収集された、東京大学の歴史に関する公文書、記録、および編纂のための参考図書等から成る469点の資料群です。
このうち317点が、東京大学史史料室(現:東京大学文書館)所蔵資料とともに「東京大学史関係資料」として、2013(平成25)年に重要文化財に指定されています。

総合図書館では、2018年度及び2019年度のデジタルアーカイブズ構築事業により、「東京帝国大学五十年史料」のデジタル化を実施しました。そしてこの度、デジタル化及びメタデータの整備が完了した295件を公開しました。 現在の東京大学の原型が形作られる1881(明治14)年以前の資料を多く含み、東京大学前史及び創設期、さらには日本近代高等教育史を知る上で極めて貴重な資料群と言えます。 また、公開データは利用目的を問わず、特段の手続きなくご利用いただけます。是非ご活用ください。


【公開サイトの情報】
 公開サイト名:東京帝国大学五十年史料
 アクセス方法1:以下のURLへアクセスしてください
  https://iiif.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/repo/s/50nenshi/
 アクセス方法2:東京大学附属図書館ウェブサイトからもアクセスできます
  https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/
  → 附属図書館ウェブサイトの「コレクション」 をクリック
  → 東京帝国大学五十年史料 をクリック


【解説】

  • コレクションの内容は、明治初年以降の開成学校―東京開成学校―東京大学法理文三学部系統と、医学校―東京医学校―東京大学医学部系統の主に二系統の公文書の副本類が中心となっています。資料名に「含要類纂」とあるものは、開成学校系統の文書のうち文部省との往復文書の副本で、その大部分は、東京大学文書館に保管される「文部省往復」を正本としています。「文部省往復」は、東京大学文書館デジタル・アーカイブからデジタル画像が見られます。ただし、五十年史料と同一の標題や編綴ではない場合もあります。
  • 一方、医学校系統の文書類は同じく文部省との往復文書の副本であるものの、既に正本が消失しているため、副本のみが現存しています。

【参考情報】
東京帝国大学五十年史料について
 https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/general/collectionall/50-year
東京大学史関係資料について(文化遺産データベース)
 https://bunka.nii.ac.jp/db/heritages/detail/232271/232271


【お問い合わせ先】
 東京大学総合図書館 情報サービス課 情報サービスチーム調査支援担当
 お問合わせフォーム


【資料のご紹介】

「東京大学法理文学部記録 本省会計局照会 明治十一年」(画像43枚目)
ハインリッヒ・エドムント・ナウマンに関する記載あり


「省使府県往復簿 明治七年七月ヨリ八年十二月ニ至ル」(画像59枚目)
紛失品のリスト


「用度伺済 明治四年十月ヨリ同十二月マテ」(画像43枚目)
用度に関する記録(昇降ランプ)