「デジタル源氏物語」の第59回国立大学図書館協会賞 受賞について

東京大学総合図書館所蔵『源氏物語』から誕生した「デジタル源氏物語」が、第59回国立大学図書館協会賞を受賞しました

「デジタル源氏物語」 https://genji.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/ は、東京大学総合図書館所蔵『源氏物語』のデジタル公開を機に、「『源氏物語』研究にとって有意義なデジタル機能は何か」を検討したいという図書館職員の声をきっかけにスタートした勉強会の成果として、2019年11月に公開されました。図書館職員有志と総合文化研究科の田村隆准教授、学術資産アーカイブ化推進室員でもある史料編纂所の中村覚助教などとの協働により、『源氏物語』本文研究のプラットフォームを目指して構築・運用されています。

この度、このような取組が評価され、第59回国立大学図書館協会賞を受賞しました。


デジタル源氏物語の主な機能

「デジタル源氏物語」では、

  • 総合図書館所蔵の『源氏物語』をはじめ複数の写本と並べて見ることができる
  • 現代語訳(与謝野晶子版)と文単位でリンクされている
  • 多くある諸本に対し、求める箇所を素早く特定できる
  • 絵入源氏物語について、絵の比較を容易に行えるようになっている

といった様々な機能を提供しており、現在も更なる機能向上に向けた開発を行っています。
皆様もぜひ、「デジタル源氏物語」をご活用ください。


国立大学図書館協会賞について

国立大学図書館協会会員館に所属する者で図書館活動および図書館・情報学研究に顕著な業績をあげた者(個人およびグループ)に対して表彰されるものです。詳しくは以下のサイトをご覧ください。

https://www.janul.jp/ja/operations/award_winners


【参考情報】