歴史を語るものたち(3階)

ブランデンのレリーフ

エドマンド・ブランデン(Blunden, Edmund 1896.11.1-1974.1.20)は、1924年(大正13)から約3年間、東京大学で英文学の教師をしていました。彼が着任したのは、ちょうど関東大震災の翌年で、現在の総合図書館を建設しているときでした。講義への行き帰りにその様子を眺めていたブランデンは、総合図書館を題材にした詩を作っています。

  • 1981年1月 齋藤勇(東京大学名誉教授)寄贈・船越保武(彫刻家、元東京芸術大学教授)制作

パスツールの胸像

この胸像は、ヴィクトル・ユゴーの胸像と対をなして置かれています。詳しい由来は分かりませんが、台座に「Don de l'Université de Paris. 1933」と書かれているところをみると、関東大震災後この図書館に寄せられた、パリ大学からの援助の証なのでしょう。このときの、最大の援助者はアメリカのロックフェラー財団でしたが、その他に世界の25カ国から支援が寄せられています。

  • Pasteur, Louis 1822.12.27-1895.9.28

ヴィクトル・ユゴーの胸像

パスツールの胸像と対をなして置かれています。"Les misérables"の作者として知られている、フランスが誇る詩人・小説家です。

  • Hugo, Victor 1802.2.26-1885.5.22

小泉八雲のレリーフ

小泉八雲(Lafcadio Hearn)は1896-1903(明治29-36)東京大学文学部で教鞭をとっています。1933年(昭和8)、ギリシャ・レフカス島へ、東京日希協会と松江市八雲会が小泉八雲記念碑を贈りました。その2年後、返礼にギリシアの日希協会から贈られてきたのがこのレリーフです。
ハーンの死後、その蔵書は縁あって旧制富山高等学校に受け継がれ、現在富山大学附属図書館に「ヘルン文庫」として所蔵されています。また同大学ではラフカディオ・ハーン関係文献目録を編集し、ハーン研究者のために役立てています。

  • 小泉八雲 1850.6.27-1904.9.26

メダリオン

3階ホールの上方に4つあり、向かって右から春、夏、秋、冬を表しているといわれています。