デジタルアーカイブジャパン・アワード

 

 附属図書館総合研究博物館文書館情報基盤センターが中心となって実施している「東京大学デジタルアーカイブズ構築事業」および本事業で運用している「東京大学デジタルアーカイブポータル」が、デジタルアーカイブジャパン・アワード2024を受賞しました。

 デジタルアーカイブジャパン・アワードは、内閣府知的財産戦略本部のもとに設置されているデジタルアーカイブジャパン推進委員会実務者検討委員会が2022 年に創設した表彰制度です。デジタルアーカイブの拡充や利活用の促進に積極的に取り組むアーカイブ機関及び活用者を顕彰し、それらの取組を広く社会に紹介することにより、デジタルアーカイブ活用の機運を盛り上げることを目的としています。

 本学は基本方針の中で学術資産のアーカイブ化推進を謳い、2017年度から「東京大学デジタルアーカイブズ構築事業」として学内の学術資産のデジタル化、ポータルサイトの開発、ジャパンサーチ等との連携など、様々な取り組みを行っています。この度、その活動が評価されました。

 受賞理由などは、デジタルアーカイブジャパン・アワード2024のサイトをご覧ください。

 

東京大学デジタルアーカイブズ構築事業とは?

 「東京大学デジタルアーカイブズ構築事業」は、「東京大学学術資産等アーカイブズ委員会」の下で2017年度から実施している事業です。委員会は附属図書館総合研究博物館文書館情報基盤センターの長を中心として構成されています。
 東京大学が2021年9月に公表し2024年5月に改訂した基本方針「UTokyo Compass 2.0」でも、目標の一つに「多様な学術の振興」を掲げ、「学術資産のアーカイブ機能を強化」して「学術資産の利活用を促進」し、「文理協働に資する学術資産の収集・把握・保全、目録化、デジタルアーカイブの作成とウェブ上での公開、展示等を進め、文理協働研究の拠点とする」としています。(「UTokyo Compass 2.0」 具体的な行動計画>Perspective 1 知をきわめる>1-2【多様な学術の振興】>計画1 研究基盤の強化、計画3 人文・社会科学と自然科学の協働の振興 )

 東京大学デジタルアーカイブズ構築事業では、主に3つの取り組みを行っています。

  • 所蔵する学術資産のデジタル化を希望する部局を募集し、その取り組み内容について委員会で審査した上で、デジタル化の費用を助成しています。東京大学では基本方針で「学術資産のアーカイブ機能を強化」を謳い、大学としてデジタル化に取り組んでいます。
  • デジタル化された学術資産の発見可能性を高め、東京大学の魅力を発信するため、東京大学デジタルアーカイブポータルを運用しています。詳細は下記の通りです。
  • 学術資産のデジタル公開と活用を促進するため、関連セミナーの開催や各部局のサポート、参考情報の積極的な発信などを行っています。

東京大学デジタルアーカイブポータルとは?

 東京大学デジタルアーカイブポータルは以下の機能を提供するシステムです。

  • 本学の各部局・研究室等のデジタル画像を公開するデジタルアーカイブ機能を提供しています。これにより部局で所蔵する学術資産のデジタル化と公開を促進します。
  • 部局・研究室等で独自に構築し公開しているデジタルアーカイブのメタデータを収集し統合することで、学内のデジタルアーカイブのコンテンツを一元的に発見することができます。
  • 学内に存在する様々な学術資産を公開しているウェブサイトへのリンクと解説をリスト形式で提供し、部局や研究室のウェブサイトに分散している学術資産の情報を一覧にすることで、発見可能性を高めています。
  • 収録しているメタデータを、ジャパンサーチをはじめとする国内外のデータベースと連携することで、世界中から本学の学術資産にアクセスしやすくしています。
東京大学デジタルアーカイブポータル概念図

お問い合わせ先

東京大学学術資産等アーカイブズ委員会事務局
(学術資産アーカイブ化推進室 / 附属図書館総務課)
digital-archive[at]lib.u-tokyo.ac.jp([at]は半角@に変換してください)