第4回 台湾漢学講座「《金雲翹傳》對世界的影響 (『金雲翹伝』の世界への影響)」

   講師:陳益源(國立成功大學特聘教授/臺灣中文學會理事長)

 

【開催日時、会場】
12月22日(木) 15:00~17:30
東京大学総合図書館大会議室(ハイブリッド開催)

【応募方法等、お問い合わせ】
会場定員20名(先着順。上限に達し次第締め切り。以降はオンライン聴講をご案内します)
オンラインのみの聴講希望者も同時に募集いたします。
応募可能期間:11月21日(月)~12月16日(金)
聴講応募フォーム:https://forms.gle/8XLSixgxrCerK6JYA 
本講座に関するお問い合わせ:trccs.2022@gmail.com
(TRCCS委員会第4回台湾漢学講座開催担当)

【講座内容紹介】
 オーストラリア国立大学の柳存仁(Cunren Liu)教授は、かつて陳益源『王翠翹故事研究』(簡体字版)に序文を寄せ、その末尾にこのように記した。「この陳益源先生のこの研究書を読み終えると私たちは尋ねたくなる。結局のところ、『紅楼夢』の文学に対する貢献と、『金雲翹傳』の世界に対する影響と、どちらのほうが大きかったのか、と」。今回の「台湾漢学講座」は、まさにこの問いについて陳益源教授が講演を行う。明末清初の青心才人の小説『金雲翹傳』の各地への影響にはじまり、ベトナムの阮攸(1766-1820)が改編した敘事喃詩『金雲翹傳』を分析の核心にすえ、中国の『金雲翹傳』のベトナム化、ベトナムの『金雲翹傳』の地方化、国際化現象について考察する。このように、より広い角度から『金雲翹傳』の日本や台湾なども含む世界への影響を見据え、あわせて『紅楼夢』の文学への貢献とも比較検討を行う。

【講師紹介】
陳益源(Chen Yi-Yuan ちん・えきげん)
 台湾・国立成功大学中国文学中国文学系特別招聘教授。漢学研究センター指導委員会委員、台湾中文学会理事長を兼任。これまで国立成功大学中国文学科主任、人文社会科学センター主任、文化部付属台湾文学館館長、国立金門大学人文社会学部長などを歴任。専門は古典小説、民間文学、民俗学、閩南文化、ベトナム漢文学など。著書は『元明中篇傳奇小説研究』、『從〈嬌紅記〉 到〈紅樓夢〉』、『王翠翹故事研究』、『中越漢文小說研究』、『越南漢籍文獻述論』など二十余冊、編著は『越南漢文小說集成』など六十余冊あり、論文も二百余篇公刊されている。受賞歴に、中国文芸協会「文藝奨章」、ベトナム社会科学院翰林院「ベトナム社会文化貢献奨章」、彰化県磺溪文学賞「特別貢獻獎」などがある。
https://researchoutput.ncku.edu.tw/zh/persons/yi-yuan-chen(国立成功大学ウェブサイト内)

【東京大学附属図書館台湾漢学リソースセンター(TRCCS)とは…】
 台湾・国家図書館との協定にもとづき、東京大学附属図書館に2014年に設置された組織です。本「臺灣漢学講座」を実施するほか、国家図書館の提供するデジタルデータベースの導入、国家図書館からの図書寄贈受入れなどを行っています。受け入れた寄贈図書はアジア研究図書館(総合図書館4階)にて閲覧、貸出に供しています。
https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/asia/trccs(東京大学附属図書館ウェブサイト内)

 

ポスター(PDF)はこちら


 

第4回 台湾漢学講座「《金雲翹傳》對世界的影響 (『金雲翹伝』の世界への影響)」