【開催記録】理学図書館貴重書解説会(2020/2/13)

2020年2月13日に理学図書館(1号館)3階ラウンジにて、貴重書解説会を開催しました。

理学図書館で所蔵している貴重書、シーボルトの『Fauna Japonica(日本動物誌)』について、図書館職員による解説を交えながらご覧いただきました。学生や職員の方など27名にご参加いただきました。

『Fauna Japonica』は江戸時代末期頃にオランダで出版された動物図鑑です。長崎のオランダ商館に医師として赴任していたシーボルトが日本滞在中に集めた膨大な標本や下絵をもとに発行されました。甲殻類、魚類、爬虫類(両生類含む)、鳥類、哺乳類の5編からなり、精緻に描かれた図版が多数収録されています。

今回は5編全てを書庫から出し、鳥類編からは色鮮やかなトキやヤイロチョウ、爬虫類編からは見開きいっぱいに描かれたオオサンショウウオ、哺乳類編からは今は絶滅しているニホンオオカミなどの図版をご紹介しました。

この会の企画は、貴重な資料をより多くの人に知ってほしい、本を通した交流の場を作りたい、という思いから始まりました。昼休みの30分間という短い時間でしたが、多くの方からご質問やご感想をいただくなど、和やかな会となりました。

 

理学図書館貴重書解説会 理学図書館貴重書解説会
会場準備の様子(3階ラウンジ) 『Fauna Japonica』よりオオサンショウウオの図(右)

 

*『Fauna Japonica』は本学理学系研究科広報誌『理学部ニュース』で紹介されました。教員による紹介記事をお読みいただけます。
URL: https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/story/newsletter/page/6615/

 

(2020年2月19日)


理学図書館所蔵の貴重書『Fauna Japonica(日本動物誌)/ シーボルト編』につきまして、実物をご覧頂きながら、図書館職員が解説をいたします。日本の動物達が初めて西洋に紹介された、学術的・歴史的に極めて価値が高い資料であり、手塗りによって彩色された図版は芸術的にも素晴らしいものです。「実物」の迫力を是非、ご覧下さい。

  • 日時
    2020年2月13日(木)12:15-12:45
  • 場所
    理学図書館(1号館)3階ラウンジ
  • 対象
    理学部・理学系研究科の学生、教員、職員
  • 注意事項
    • 予約不要。時間になりましたら、会場にお越し下さい。
    • 飲食、写真撮影は禁止。
    • 筆記用具は、鉛筆のみご使用下さい。
    • 資料には手を触れないよう、お願いいたします。
    • 途中入退場自由です。

理学図書館貴重書解説会2020

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(2020年1月22日)

理学図書館貴重書解説会