2024年1月30日
2018年に駒場図書館で見つかった、日本人による最初のドイツ語雑誌Von West nach Ost(『東漸新誌』)は「第一高等学校旧蔵資料」の一つとして2023年2月から画像が公開されています。この雑誌の第1号には、森鷗外など主な編集者が共同執筆したと推測される序文「我らが欲するもの」(„Was wir wollen?“)が掲載されています。この度、以下のとおり序文の翻刻テクスト及び解説、日本語訳が公開されました。
(1)本学ドイツ・ヨーロッパ研究センターの刊行物『ヨーロッパ研究(European Studies)』最新23号(2024年1月)において、序文の翻刻テクスト及び解説、日本語訳をまとめた論文が公開されました。翻刻や日本語訳等は、総合文化研究科の石原あえか教授、同研究科博士課程の鶴田奈月氏により行われました。 この論文は、以下から全文公開されています。
- 「日本初のドイツ語雑誌Von West nach Ost(『東漸新誌』)序文:Was wir wollen?(「我らが欲するもの」)について」(『ヨーロッパ研究』23号(2024年1月),p.61-67 掲載)
(2)翻刻テクスト部分について、附属図書館学術資産アーカイブ化推進室の支援によりTEI準拠のかたちでウェブ公開しました。なお、当時のドイツ語正書法と現代の正書法とは異なる部分もあることから、公開サイトでは現代の正書法などを一部併記し参照できるようにしています。
同じくVon West nach Ost(『東漸新誌』)の第5号に掲載されている森鷗外著「演劇問題に就いて」も、2023年12月に翻刻テクストを公開しています。併せてご覧ください。
【参考】