bar02 資料解説

前へ次へ2.善光寺地震(1847年)

 善光寺地震は弘化4年3月24日夜10時ごろ発生、マグニチュード7.3~7.4、1万人以上の犠牲者が出た。特に、善光寺門前町や飯山藩城下、さらには街道筋の宿場などでは、地震直後発生した火災のために犠牲者が集中的に発生した。山地では村が丸ごと土砂崩れによって呑み込まれてしまった例も少なくない。さらには、山体崩壊による土砂が犀川を埋め、堰き止められた湖が生じたが、19日後には決壊して善光寺平を流れる千曲川に洪水の被害をもたらした。

 善光寺が開帳中であったため、地元はもちろん、全国から参詣に訪れた多くの人々も地震の犠牲になった。このため、善光寺地震の情報を求める人々も多く、これを伝えるかわら版が遠国からも求められた。以下のかわら版はこうした傾向を伝えるものであるが、江戸地震に先立って、善光寺地震でも鯰絵が発行されている。

資料2-1資料2-2資料2-3
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[参考文献]

  • 赤羽貞幸・北原糸子編著『善光寺地震に学ぶ』信濃毎日新聞社 2003年
  • 『1847善光寺地震報告書』中央防災会議災害教訓の継承に関する専門調査会 2007年
(北原糸子)

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