bar02 資料解説

前へ次へ1.コレクションにみる石本巳四雄の関心

 石本文庫の大部分は直接災害に関するかわら版や錦絵で占められるが、最初に目にしていただくこのケースでは、江戸時代の災害かわら版の初期のもの、富士山を題材とした名所案内、ノストラダムスならぬ世界滅亡の予言を描く錦絵など、直接災害に関連しないものなどを選び、コレクターとしての石本巳四雄の関心の広さを感じ取っていただくことにしたい。

 わたしたちはこれらの彩り豊かな資料を目にして、災害を世に伝え、記録に残そうとする当時の知識人の真摯な姿勢、あるいは、当時の人々の自然現象に関するおおらかな感覚も感じ取ることができるのではないだろうか。また、同時に災害を分析する学者でありながら、一般の人々が持っていた災害感覚に近づこうとするコレクターとしての石本巳四雄の暖かい眼差しも感じることができる。

以下、傾向と時代を異にする3点を展示する。

資料1-1資料1-2資料1-3
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[参考文献]

  • 『1783天明浅間山噴火』中央防災会議災害教訓の継承に関する専門調査会 2006年
  • 坂本要・岸本昌良・高達奈緒美編『富士信仰と富士講』岩田書店 2004年 (平野栄次著作集 1)
  • P・ブランダムール校訂、高田勇・伊藤進編訳『ノストラダムス予言集』岩波書店 1999年
  • 樺山紘一・高田勇・村上陽一郎編『ノストラダムスとルネサンス』岩波書店 2000年
(北原糸子)

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