よみがえる幕末明治の人々(常設展:2005年7月〜10月)

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滝沢 馬琴(たきざわ ばきん)1767-1848

 江戸後期の読本・合巻作者。旗本松平信成の用人滝沢興義の五男。母もん。名は興邦,のちに解。別号,曲亭,著作堂主人,蓑笠魚隠,玄同など。代表作「椿月弓張月」「南宋里見八犬伝」など。

画工便覧 <展示資料>
『画工便覧』(F30:421)
蔵書印:「曲亭文庫」(最上段の角印)

<参考情報>
国立国会図書館の電子展示会蔵書印の世界



式亭 三馬(しきてい さんば)1776-1822

 江戸後期,黄表紙,洒落本,滑稽本,合巻の分野で活躍した戯作者。本名菊地太(泰)輔,久徳は字か。通称西宮太助。別号本町庵・四季山人など。代表作は,『浮世風呂』・『浮世床』など。

三哲小傳 <展示資料>
立綱編『三哲小傳』(E21:67)
当代において古代を明らかにし,古書を読み,大和心を自覚しえるのは,ひとえに契沖,賀茂真淵,本居宣長の三哲の賜物であるとし,その事蹟を世に明らかにするために編んだ小伝。 「馬家書」の蔵書印あり。(馬字を丸い花押の形にしたもの)



富岡 鉄斎(とみおか てっさい)1836-1924

 明治大正期の文人画家。京都三条衣棚の法衣商十一屋伝衛門富岡維叙の次男。名は猷輔のち維新頃から百錬。号は始め裕軒,25歳頃から鉄斎と号した。

光臺一覧 <展示資料>
伊達隠士著『光臺一覧』(G26:346)
禁裏年中の故実儀式,朝廷より幕府に賜る御書簡,幕府欽定の式,将軍宣下,武家に賜る口宣の式,その他公武に関する雑事を記述する。「鉄斎居士」の蔵書印あり。(下の角印)



緒方 洪庵(おがた こうあん)1810-1863

 江戸末期の医学者,蘭学者。大阪適々塾(適塾)の創設者。本姓は田上,名は昭。字は公裁,号は適々斎,華陰。

金匱要略 <展示資料>
東漢・張仲景著『金匱要略』(V11:235)
原著は「傷寒雑病論」という。北宋の玉叔和は「金匱玉函要略方」(全3巻)を記録し伝えた。万剤262方,内科雑病,婦人科,救急,飲食禁忌などについて述べられている。漢代以前の豊富な臨床経験を総結,弁証論治および万薬配伍の一般原則を記している。 「洪庵文庫図書」の蔵書印ある。洪庵のものと思われる多数の書き込みがある。



谷 文晁(たに ぶんちょう)1763-1841

 江戸後期の南画家。江戸下谷根岸の生まれ。父は詩人の谷麓谷。名,字とも文晁,通称は文五郎,号は写山楼,画学斎など数多い。

一臠鼎味 <展示資料>
『一臠鼎味』(F91:69)は自著。したがって,「写山楼画本」は蔵書印というより著者の印。(右頁の右下)


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