よみがえる幕末明治の人々(常設展:2005年7月〜10月)

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はじめに

 総合図書館の蔵書の根幹をなす南葵文庫*や鴎外文庫等の中から、幕末明治を彩る著名人の旧蔵書をとりあげ、プロフィルと共に展示しました。
 所蔵された図書から持ち主の考え方、交友関係その他様々なことに思いを馳せることが可能です。また、押印されている蔵書印そのものの美しさやユニークさ等に目を向けるのも所蔵者に迫る楽しみといえましょう。 例えば、今回展示の緒方洪庵旧蔵の『金匱要略』には洪庵のものと思われる無数の書き込みがあり、洪庵自身がこの本に如何に深く取り組んだかが手に取るように分かりますし、 鴎外旧蔵の『聴松堂語鏡』には鴎外の使用した蔵書印が何種類も押され、蔵書印をいくつも持ち楽しんでいた鴎外の愛書家としての一面が伺えます。
 なお、東京大学の前身である蕃書調所昌平坂学問所等の旧蔵書(南葵文庫に含まれる)も展示しております。
 今回の展示に際しましては佐藤賢一電気通信大学助教授にご協力いただきました。

*南葵文庫は紀州徳川家旧蔵書で関東大震災後の復興支援として当館にご寄贈いただいたものです。


目次

Page 1 森鴎外 渋江抽斎
Page 2 滝沢馬琴 式亭三馬 富岡鉄斎
緒方洪庵 谷文晁
Page 3 木戸孝允 水野忠邦 小栗忠清
成島柳北 契沖 大田南畝
井上毅
Page 4 蕃書調所 徳川御三家 昌平坂学問所
※9月に一部の資料の展示替えを行います。

参考資料


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