古今図書集成

 江戸時代の八代将軍徳川吉宗が中国から取り寄せた『古今図書集成』9995冊がありました。これはもともと幕府の蔵書である紅葉山文庫に収められていたものです。幕府の蔵書は明治に入って明治政府のものとなり、今日の宮内庁書陵部、国立公文書館(内閣文庫)へと受け継がれましたが、この『古今図書集成』は明治天皇が特別に東京大学に下賜し、被害にあってしまったものです。吉宗が購入した『古今図書集成』は初刷りの美しい書物であったいわれています。