海外からの図書の寄贈

震災後、実に多くの外国政府から多数の図書の寄贈がありました。昭和3年末時点での総数は約29万冊(下表参照)。その内容も世界的に貴重なものが多数含まれています。こうした海外からの好意によって、図書の復興を短期間のうちに成し遂げることができました。

各国寄贈図書数(昭和3年10月末時点)

アメリカ合衆国
  (1.ハーバート大学)
  (2.E・モース教授)
  (3.N・Y・C 図書館協会)
  (4.エール大学)
  (5.その他)
92,750
(5,600)
(12,075)
(4,825)
(4,025)
(66,225)
アルゼンチン 200
オーストラリヤ 875
オーストリヤ 1,050
支那
  (1.広東救災委員会)
  (2.北京大学)
  (3.その他)
21,900
(7,300)
(9,685)
(4,915)
カナダ 1,050
チェックスロバキア 192
ダンチヒ 1,050
デンマーク 2,275
イタリー
  (1.伊国政府及び人民)
  (2.バチカン)
5,956
(5,256)
(700)
ベルジュム 7,443
蘭領印度 200
エジプト 175
エストニア 200
フィンランド 444
ドイツ 35,350
スイス 8,929
英国(植民地を除く)
  (1.英国学士院)
  (2.英国政府)
  (3.その他)
66,493
(30,625)
(32,725)
(3,143)
ギリシヤ 900
ハワイ(ハワイ大学) 875
ハンガリー 30
印度 700
印度支那 525
フランス
  (1.フランス人民)
  (2.ギメ博物館)
  (3.その他)
17,524
(3,675)
(8,575)
(5,274)
ニュージーランド 175
フィリピン 175
ポーランド 274
ポルトガル 175
オランダ
  (1.東京帝大救援委員会)
  (2.その他)
8,760
(7,875)
(885)
メキシコ 26
シャム 1,268
スペイン 2,300
スエーデン 750
労農ロシヤ
  (1.ソヴィエット対外文化協会)
  (2.その他)
11,012
(10,662)
(350)
総計 292,341

(帝国大学新聞昭和3年12月1日付けより作成)