生産技術研究所図書室が所蔵する「KOBEnet」は、阪神・淡路大震災に関する1,000点を超える報告書や書籍のコレクションです。
阪神・淡路大震災をもたらした1995年1月17日の兵庫県南部地震発生から2週間後、生産技術研究所では有志による「阪神・淡路大震災の復旧・復興支援のための研究者連絡会」(呼称 KOBEnet、後の東京支部「KOBEnet 東京」)が設立され、多岐にわたる震災関連情報の収集と発信、技術ボランティア活動の支援を行い、生産技術研究所附属国際災害軽減工学研究センター(INCEDE: International Center for Disaster-Mitigation Engineering)とともに海外への情報提供を行いました。
その後、2001年にINCEDEが改組され、都市基盤安全工学国際研究センター(ICUS)が設立されました。そして、2021年3月31日にICUSが終了するに先立ち、2016年から2017年にかけて阪神・淡路大震災に関する資料の一部が図書室に引き取られ「KOBEnet」として整理されました。
現在、旧ICUSの防災に関わる部分は「災害・復興知連携研究機構」として、社会基盤インフラや国土情報に関わる部分は「One Health One World 連携研究機構」として発展的に活動を続けています。
図書室が管理する「KOBEnet」コレクションの所蔵情報は、すべてオンライン蔵書目録(東京大学OPAC)で検索できます。
コレクションは、所内だけではなく学内の方に利用されているほか、図書館間の相互貸借サービス(文献複写や現物貸借)を通して学外からの需要もあります。
また、平日9:30~12:00、13:00~17:00の開室時間内は一般の方も閲覧可能です。