げんし ちょうけいしゅう

27. 元氏長慶集残5巻(存巻第43至46、48) 1冊 


元■撰 南宋刊本
蝴蝶装 左右双辺 有界 白口 黒魚尾 毎半葉13行23字
版心 魚尾下 集四十三 丁数 刻工名 内匡郭21、1×14、6糎

 元■は中唐の詩人。白居易との友情で知られる。本書は南宋刊本。南宋孝宗の諱を闕筆によってさけているが、理宗の諱にあたる字はさけていないことによって、南宋の孝宗、光宗、寧宗間の刊本と推測される。本書は蝴蝶装である。

 もと新見正路の賜盧文庫の旧蔵であったものが、浅野梅堂の五万巻楼を経て、青洲文庫に入ったことが知られる。静嘉堂文庫に竹添井井旧蔵『元氏長慶集』巻40から42までがあるが、これは本書と同版で早くに泣き別れたものと思われる。

(大木 康)


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