けいせき ほうこし

12. 経籍訪古志 6巻補遺1巻 6冊


澁江全善・森立之共編 光緒11年序六合徐氏排印本
巻1・3別手鈔本補配 巻4・6闕 四周双辺 有界
10行19字(注文小字双行) 白口 単魚尾版心題経籍訪古志
魚尾上書名 魚尾下巻数丁数 内匡郭18、0×12、6糎
 本書は澁江抽斎・森枳園・海保漁村・伊沢蘭軒等が月次に会合し、古本を披閲しておおむね繕写刊刻の巧拙を論じたもの。書名は多紀苣庭の命名による。古今の善本稀覯書多く、徐承祖の命により清国にて活版に付された。

 本書は本来漢籍ではなく、今回出版の目録未載ではあるが、島田翰の手沢本にて、島田氏旧蔵手校の一端を知る資料である。本書所載本収蔵については文中に「雙桂楼」「雙桂精舎」の書入れあり、所載本と同系別本については上眉にその旨を記す。経部に三十六点、史部に十八点、子部に二十六点の書入れがある。長沢規矩也続校勘絮談に、本書書入れの詳細が紹介されている。

 「南葵/文庫」「島田氏雙/桂楼収蔵」の印記がある。

(高山 節也)


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