ろうし どうとくきょう

11. 老子道徳経 2巻 1冊


魏王弼注  唐陸徳明音義  宇佐美惠校  文政3年亀田翼(鵬斎)
拠明和7年刊本鈔写 無辺 無界 8行16字(注文小字双生)
句点・返点・送仮名 上眉校語 随所に語釈・傍注等あり
書23、6×16、2糎
 本書は河上公注とならぶ老子古注の基本文献である。上篇28丁第37章まで、下篇29丁より61丁81章まで。うち第55丁を欠く。末に「維文政三庚辰七月八日於都下善身堂書斎(以下闕損)」とあり、善身堂は亀田氏の号である。上篇首題は老子道徳経であるが、下篇首題は老子道徳真経とし、注・音義・校者名を並記する。宇佐美氏校本は明和七年刊本にあたり、これによる鈔本であろう。上篇はその限りではない。

 「南葵/文庫」「島田氏雙/桂楼収蔵」の印記がある。

(高山 節也)


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