らんぽうじょう
76.鸞鳳帖
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A00-竹冷233
75の異版。16丁。刊記なし。75に存在する発句掲載丁8丁および刊記の丁を欠き、表紙や挿絵の色を異にする。また、75には「素絢」とある春の部の挿絵の落款が「方円」と記されるなど、版面そのものも改変されている。75は、76に収録されていない発句3句を入木により増補しており、この点を見る限り、76が改刻等を経て75となったと考えるのが妥当であろう。ただ、76には、発句の配列などの面から見て明らかに不自然な点があり、また、この『鸞鳳帖』には、展示品の二点とは別の版が存在する可能性がある。結局、両者の関係については、なお不明な点が多いと言わざるを得ない。 (合山)


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