じょげんぎん
70.除元吟
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A00-洒竹401
茶裡編。刊本、横本1冊。後補表紙、後補題簽、左肩無辺「画入発句集」と墨書。共紙表紙中央に刷り外題「谷風丹解凍之毎隙丹打出留浪哉春之初花(『古今集』春上の歌)/除元吟」。79丁。刊記なし。藍刷・挿絵あり。十南斎茶裡の安永8年(1779)の歳旦帖。茶裡は十南斎3世だが、初世十南斎の白羽の頃から、同派の歳旦帳は表紙など同じ体裁である(寛延2年・宝暦3年のものなど現存)。如瓶・午円・亀友らが入集。蕪村の「臘末/うぐひすの啼や師走の羅生門」の句が見え、同句の詠作年次が安永7年暮れだったことが知られる。 (長島)


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