ふくじゅそう
68.福寿草 
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A00-洒竹3248
燕志編。石燕等画。刊本、半紙本1冊。原題簽、左肩双辺「福寿草」。62丁。一部、2色刷。『ちよのはる』と同じく燕志の歳旦で、ほぼ同形態。巻末の岡本松魚の句は「安らかに永き日影や四方の春」で、安永4年(1775)正月の刊と分かる。松魚は、鈴木春信による錦絵の創始にかかわったとされる彫工の1人である(万象亭森島中良『反古籠』)。挿絵は、やはり石燕一門が中心となって描いており、本書には石燕自身の句も見られる。掲出箇所は、江戸座の宗匠の一人で、絵を英一峰に学んだと言われる2世祇徳による挿絵で、唐子や鶴を従えた福禄寿が書を楽しむ吉祥図。 (小林)


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