67.ちよのはる 
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A00-洒竹2319
燕志編。石燕等画。刊本、半紙本1冊。原題簽、左肩双辺「ち□のはる」。48丁。一部、薄茶色の色板1枚を用いた2色摺り。印記「花盟」(朱文瓢箪形印)。江戸座の俳諧師、燕志の歳旦で、彫工である岡本松魚による巻末の句「明和七寅のいさみや初細工」が明和7年(1770)正月の刊であることを示す。挿絵は、『画図百鬼夜行』(安永5年、1776)などで知られる鳥山石燕とその一門を中心に、浮世絵師の北尾重政等さまざまな絵師が担当し、俳諧師の自画をも含む。燕志の俳書は、石燕一派の挿絵によることが多いが、その中で本書は、幼年の喜多川歌麿が石要の名で1図を寄せていることで知られている。 (小林)


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