そうこんほっくしゅう
66.草根発句集 
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A00-洒竹958
蝶夢著。写本、半紙本2冊。外題なし、内題「草根発句集」。第1冊は全102丁、恋・送別・留別・覊旅・名所古跡・哀傷・懐旧・述懐・贈答・釈教・神祇・画賛の句を収載。第2冊は38丁で、四季に続き、送別・覊旅・名所古跡・哀傷・懐旧・述懐・釈教・神祇・絵讃・賀の句を収める。蝶夢の自筆とされる句稿。芭蕉を讃仰し、各地で積極的に蕉風復興と芭蕉顕彰のための活動を展開した蝶夢らしく、芭蕉および蕉門俳人にちなむ句が多い。また、伴蒿渓等各地の俳友との交渉も伝える。掲出箇所は第1冊で、加賀の千代女の訃報に接して「俳諧の道の光うしなひし心ち」と嘆じて詠んだ発句、「世はいかに見るあてもなき冬の山」。巻末に明治36年(1903)6月初旬の半一雨楼、同年12月の大野洒竹の識語がある。 (小林)


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