こやぶんこ
65.姑射文庫 
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A00-竹冷686
暁台社中編。内藤東甫・木邑嘯山等画。刊本、大本3巻3冊。原題簽、中央双辺「姑射文庫 天(地・人)」。内題「姑射文庫」(扉)。上冊55丁、中冊58丁、下冊58丁。刊記「明和五年戊子夏六月 書肆 皇都 橘屋治兵衛/尾州 風月堂孫助」(1768)。なお、中巻は丁付に第55丁を欠くが、落丁ではない。1句につき見開き1丁分を割り当てて絵を配した豪華本。巻頭句は当地の先輩俳人の也有。書名は名古屋に言いかけたものであるという。入集者に白尼系の旧派俳人と新しい町人層とが混在し、暁台一門の俳書としては過渡的な撰集である。暁台はこの年の秋、蕉風復興運動のさきがけと評される『秋の日』所収の4歌仙を巻いている。(千野)


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