よしわらきんもうずい
61.暗夜訓蒙図彙 
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A00-洒竹3874
芝立編。東籬・再賀・紀貝等画。刊本、大本(縦長)1冊。自序。題簽欠、表紙左肩に「暗夜訓蒙図彙 全」、その右に「よしはらのおもしろきづをあつめる」と直書。内題はないが、序文中に「暗夜訓蒙図彙となづけぬ」とある。刊記「宝暦九卯霜月 東武書林 小川彦九郎/万屋弥市」(1759)。27丁。印記「斎藤文庫」「待賣堂」等。早稲田大学図書館蔵本の原題簽「□月夜」、及び書籍割印帳の記載から、本来の書名は「星月夜」である。其角の発句「闇の夜は吉原ばかり月夜哉」にちなみ、『訓蒙図彙』の体裁に倣って、吉原を詠んだ句と絵を天文・地理など8部門に分けて配列したもの。各部門の初めに扉題を設け、それぞれ題字の色を変えるなど趣向が凝らされている。紀逸門の俳人が入集。巻末には紀逸・台簫による両吟歌仙1巻と田社・湖十の発句各1句を付載。なお、展示箇所の向栂の発句「卵酒親につれなき別れ哉」(20丁表)は文字が鏡文字のように反転している。(千野)


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