かぜ  すえ
52.風の末 
   次の資料へ
A00-洒竹4004
蓼和編。刊本、大本1冊。元文4年(1739)、自序。白峰跋。原題簽欠。26丁。嵐雪の三十三回忌に、門下の蓼和がまとめた追善集。刊記なし。蓼和・珪琳の追悼両吟歌仙、時雨より冬混雑まで蓼和関係の追悼発句、連句4歌仙を収める。19丁裏には嵐雪画像に辞世吟「ひと葉ちる唱一葉散る風の上」を添え、以下23丁表まで遺吟に挿絵を加える。絵は合わせて9図、夢中庵笠翁観(小川破笠)の手になり、第2図の木の葉は萌黄と墨の、第6図の象は灰色と墨の2色摺で、第3−5、7−9図には3色の筆彩をほどこす。図柄の多くは、中国渡来の詩箋の模倣であると指摘されている。(佐藤知乃)


画像をクリックすると拡大します

展示資料一覧へ

「江戸期の俳書展」トップページへ