うるうのうめ
47.閏の梅 
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A00-竹冷784
露月編。財峨・音雪・梨中・青・狩野興栄等画。刊本、大本2巻2冊。遊薗堂序。享保12年(1727)3月、午寂散人序。百華窓青峨跋。上巻4丁表に貼付される改題本の序(半紙1丁、序題「<絵本こと/しの花>序」)は、宝暦9年(1759)初春、南蛙郎による。上巻は題簽剥落跡に改題本の題簽を貼付、左肩双辺「<閏/梅>絵本ことしの花」。下巻は原題簽部分的残存、左肩飾り枠(子持枠の間に梅花)、「□□ふのむめ 下」。上巻28丁、下巻31丁半(本文30丁の後に文刻堂西村源六の蔵版目録1丁を付す)。刊記「享保十二丁未夏 撰者 豊嶋治左衛門(印)/同 弥五郎(印)/彫工 大久保忠右衛門(印)/江戸通本町三町目書林/板行所 西村源六」。印記「石塚文庫」「豊芥」「大谷木純堂」等。『閏の梅』は百人一首の和歌を題とした諸家の画賛句集。展示本は、上巻に改題本の題簽と序を貼付たもの。本文は上巻12丁裏の作者名「蓮雨」の書体が柿衞文庫本ほかと異なる。蔵版目録の書名の年代からすると、初版後刷本と考えられる。露月は観世流の謡師匠で江戸座の俳人であり、ほかにも多くの絵俳書を刊行した。 (佐藤かつら)

 
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