まつ
44.みかへり松 
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A00-竹冷216
祇空編。刊本、半紙本1冊。折帖仕立。後補題簽、中央無辺、「祇空落髪句」と墨書。鉛筆でこれを抹消して右脇に「みかへり松」と記す。正徳5年(1715)3月、亀毛(梁田蛻巌)跋(佐々木文山書)。13丁。印記「俳諧書二酉精舎第一主萩原乙彦記」等。巻頭に藍刷による序文らしきものがあるが、褪色甚だしく後半部分はほとんど判読できない。その末尾には「庵崎」等、祇空のものと思われる朱印(実捺)がある。隅田川のほとり庵崎に有無庵を結んでいた青流(祇空の初号)は、正徳4年10月箱根早雲寺の宗祇墓前で剃髪し、祇空と号した。本書はその記念集で、翌年帰阪後に出版された。(千野)


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