うもれぐさ わかぎつね
5. 埋草・若狐
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A00-洒竹4188
刊本、横本合1冊。53丁半。原題簽、左肩四周双辺、界線上に「誹/諧」界線下に「若狐/千句/恋百イン下」。前半26丁が『埋草』巻4「冬部」で、後半28丁半が『若狐』後半である。『埋草』は成安の編んだ俳諧撰集で、寛文3年(1663)刊。『境海草』に次ぐ堺俳壇の第2撰集である。本来は5巻5冊であるが、本書にはその第4冊が綴じられている。『若狐』は友直の編んだ俳諧千句・連句集で、俳諧千句は亡父(孝切)十三回忌追善のために巻かれたものである。本来は2冊で、本書には第2冊の題簽を残し、また第七旗何、第八口何、第九何礫、第十哥何、自跋、立圃跋、恋俳諧(友直独吟)、徳吟・立圃・玄札による百韻を収める。刊記「寺町二条上町 表紙屋庄兵衛板」。表紙屋庄兵衛は初代井筒屋庄兵衛であり、『若狐』は初代庄兵衛の出版した最初の俳書である。なお本書の改装者は恋俳諧を百韻より前に綴じこんでいる。刊記を末尾に置いたものか。(酒井)



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