えのこしゅう
2. 犬子集
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A00-洒竹130
重頼編。刊本、横本5冊。自序。原題簽、左肩無辺「犬子集 □(二〜五)」。内題「狗集」。初冊56丁、第2冊41丁、第3冊36丁、第4冊42丁、第5冊21丁。序に「同(寛永)十年睦月半に記終ぬ」(1633)とある。印記「鶯亭金升蔵書」等。匡郭なし。第2冊末尾に句引があり、句引末尾に「別本ニ如此シ 撰者/重頼」と墨書あり。四季類題別発句集と付句集を17巻4冊に仕立て、上古俳諧1冊を添えて5冊とする。貞室の『玉海集追加』自跋によれば、重頼と立圃の共同で撰集が進められていたが、両者の不和により、重頼が単独で刊行したという。また本書の題は『犬筑波集』の子方として『犬子草』とするよう貞徳が提案したが、重頼があえて撰集らしく『犬子集』としたものである。俳諧の成立を考える上で不可欠の作品。本書は初版(大本)の後を受けて出された横本体裁の流布版である。(酒井)



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