スミスの蔵書印
経済学部資料室デジタルミュージアム で見る
アダム・スミス(1723-1790)の旧蔵書コレクションで、1920年に新渡戸稲造から寄贈された303冊がコレクションの基礎となっています。その後に当館が購入したものを加え、現在では315冊を所蔵しています。その内容は、経済学や法学・政治学のみならず、文学、芸術、旅行記、博物誌、幾何学等、多岐にわたります。書き入れのある書物も何点かあり、その来歴とともにスミスの交流関係も窺えます。
「東京大学経済学図書館・経済学部資料室デジタルミュージアム」では、美しい装丁が施された「ヴェネツイアの法令集」(16世紀後半~17世紀初頭)や、スミスが自身の膨大な蔵書を管理するために書記に作らせたとされる「アダム・スミス蔵書目録1781年」など、コレクションから厳選した図書を抜粋画像と共にご紹介しています。アダム・スミス文庫を知るための入口としてもお薦めですので、是非ご覧ください。
関連サイト:
“東京大学経済学図書館創設120年, アダム・スミス文庫寄贈100年” 記念オンライン講演会「知の継承(バトン)」 https://www.lib.e.u-tokyo.ac.jp/?page_id=11866
東京大学経済学図書館では従来より団体史について継続的な収集に力をいれてきました。その中でも社史は、現時点で約13,000点を所蔵しています。非売品で一般流通していないものが多くを占めており、近代産業の史的展開を企業の側から知るための貴重なコレクションとなっています。
これらは東京大学OPACで全点検索可能となっており、産業史をはじめとする歴史研究、町史や市史といった地方史の編纂、就職活動の際の企業研究など、さまざまな目的で利用されています。