(John Alexander Low Waddell カナダ 1854−1938)
工学部(ワデル雇用当時の名称は理学部) 土木工学
明治15(1882)年8月20日−明治19(1886)年4月12日雇用
東京大学理学部工学科で土木工学を教えた。4年間の東京大学在任期間中
にアメリカで出版した鉄橋についての著書は、アメリカでも標準的な教科書
として使われた。日本でも「日本鉄道橋梁論」を刊行するなど、日本の鉄道
橋梁技術に影響を与えた。帰国後も日本から渡米した多くの土木技術者たち
を指導し日本の土木学界に貢献している。帰国後は橋梁設計事務所を開いた
り、理学博士・法学博士の学位を授与されたりした。大正10(1921)年
と昭和5(1930)年に来日している。
- Bridge engineering Vol.1 / J. A. L. Waddell
1916年 New York : John Wiley & Sons
縦23.3cm、横15.3cm 1064p、表24点、図版42点
工学部土木工学科図書室(大学院社会基盤工学専攻図書室) BA:w:2101
ペンで著者ワデルのサインと東京帝国大学への献辞が書かれている。
2巻本の第1巻。巻頭にワデルの肖像がある。
- A system of iron railroad bridges for Japan'(tables and plates),
Memoirs of the Tokio Daigaku, No.11 / J. A. L. Waddell
1885年 Tokio Daigaku
縦28.2cm、横20.0cm 表24点、図版42点
工学部土木工学科図書室(大学院社会基盤工学専攻図書室) BA:w:0000
ワデルが東京大学理学部工学科在任中の1885(明治18)年に東京大
学から刊行したもの。
「日本鉄道橋梁論」として知られる。このあとワデルは英字新聞「ジャ
パン・メール」紙上でイギリス人技術者と英米技術の論争をおこなった。
日本の鉄道橋梁は日清戦争(明治27−28年)頃から、従来のイギリス式
からワデルの主張するアメリカ式にかわっていった。
- De pontibus; a pocket−book for bridge engineers / J. A. L. Waddell
1898年 New York : John Wiley & Sons
縦17.2cm、横11.6cm 403p
工学部土木工学科図書室(大学院社会基盤工学専攻図書室) B:w:0300
ワデルが日本から帰国後の1898(明治31)年にアメリカで出版した
橋梁工学のポケットブック。
- Iron viaducts for highways / J. A. L. Waddell
1889年 Kansas city : Selden G. Spencer
縦23.3cm、横15.3cm 11p
工学部土木工学科図書室(大学院社会基盤工学専攻図書室) BA:w:02
ワデルが日本から帰国後、アメリカのカンサス市に住んでいた時期に刊
行されたもの。
- General specifications for highway bridges of iron and steel. 2nd ed
/ J. A. L. Waddell
1889年 Kansas city : Selden G. Spencer
縦23.2cm、横15.3cm 64p
工学部土木工学科図書室(大学院社会基盤工学専攻図書室) BA:w:01
ワデルが日本から帰国後、アメリカのカンサス市に住んでいた時期に刊
行されたもの。
- The principal professional papers of Dr. J. A. L. Waddell
/ Ed. by John Lyle Harrington.
1905年 New York : Virgil H. Hewes
縦24.1cm、横15.1cm 991p
工学部土木工学科図書室(大学院社会基盤工学専攻図書室) CA:w:02
1905(明治38)年に出版されたワデルの論文集。巻頭にワデルの肖
像と伝記がある。
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