ジョン・ミルン
(John Milne イギリス 1850−1913)
 

  工学部 鉱山学・地震学
  明治9(1876)年3月8日−明治28(1895)年6月20日雇用

 工部大学校で鉱山学を教えるため来日、帰国するまで鉱山学も教えたが、
来日当初に地震にあったことを契機に地震についての研究をおこなって、
世界的に知られた。1880年、ミルンが中心となって在留外国人たちと
日本地震学会を設立(ただし1892年解散)、その紀要に多くの論文等を
発表した。地震計の改良もおこなっている。帰国後に東京帝国大学名誉教
師の称号を授与された。日本人を妻とし、イギリスで亡くなった。


  1. 研究室の一隅でのミルン夫人とね(複製写真アルバムより)   縦16.8cm、横12.0cm   工学部地球システム工学科図書室  アルバムにはミルン関係の複製写真約40枚が貼られている。ミルン、 夫人とね(函館出身の日本人)、とねの両親や実家、イギリス・ワイト島の 夫妻の家、訪問客、夫妻の墓、等の写真がある。
  2. ミルン関係書簡集(55点)   1898−1912年頃   地震研究所図書室  おおむね1898(明治31)年頃から1912(大正元)年頃にいた る書簡55点。ミルン自筆の書簡や大森房吉からの書簡等。
  3. The stone age in Japan / John Milen   1881年    縦22.4cm、横14.1cm 36p(p.389−424)   理学部生物学科図書室 松村文庫283  ミルン等が書いた日本の石器時代についての論文。Journal of the
    Anthropological Institute of Great Britain and Ireland(Vol.10. 1881)に掲載されたもので、この論文のみ製本したもの。
  4. Phenomena connected with mineral deposits / John Milne   1878年 Tokio : Printed at the Imperial College of Engineering   縦19.8cm、横15.0cm 25p   工学部地球システム工学科図書室 3:58  ミルンが1878(明治11)年に工部大学校で印刷したもの。この本の 内容は1893(明治26)年にイギリスで出版したミルンの「採鉱家ハン ドブック」(The miner's handbook / John Milne 1893, London : Crosby Lockwood and Son. 15cm, 313p)のなかに収録されている。
  5. Notes on the ventilation of mines / John Milne   1879年  Tokio : Printed at the Imperial College of Engineering   縦20.9cm、横14.9cm 55p    工学部地球システム工学科図書室 15:39:2  ミルンが1879(明治12)年に工部大学校で印刷したもの。この本の 内容は1893(明治26)年にイギリスで出版したミルンのThe miner's handbookのなかに収録されている。
  6. Seismology / John Milne   1898年 London : Kegan Paul, Trench, Trubner, & Co.   縦19.1cm、横13.4cm 320p   総合図書館 T350:339  ミルンの著書「地震学」の初版。1898(明治31)年出版。地震研究 所長であった石本巳四雄の旧蔵書。
  7. The great earthquake in Japan, 1891 / John Milne & W. K. Burton   1892年 Yokohama : Lane, Crawford & Co.   縦28.9cm、横40.6cm、図版29点   地震研究所図書室 K2:313  1891(明治24)年におきたマグニチュード8.4の濃尾地震の被害 についての写真集。ミルンとバルトンの共著。バルトンは帝国大学工科大 学の御雇外国人教師で、日本で亡くなった。写真は小川一眞によるもの。 1992(平成4)年に復刻版が刊行されている。
  8. Earthquakes and other earth movements / John Milne   1886年 New York : D. Appleton and Company   縦19.5cm、横13.8cm 363p   工学部地球システム工学科図書室 2:80  1886(明治19)年にアメリカから出版されたミルンの著書「地震と その他の地球の運動」の初版。この本が出版されたときミルンは滞日中で あった。
  9. Transactions of the Seismological Society of Japan  vol.1(1880)−vol.4(1882).   縦22.0cm、横14.8cm   総合図書館 ZT:7194:T  ミルンら滞日外国人が中心となって明治13年に設立した日本地震学会 は13年間続いたのち解散した。その紀要は全部で16巻刊行されたが、 第1巻から第4巻までを1冊に合冊製本したもの。
  10. 「日本地震学会報告」  第1冊(明治17年)−第5冊(明治21年)   縦19.6cm、横14.3cm   総合図書館 ZT:154    ミルンらが設立した日本地震学会の紀要は英文だったが、紀要に掲載さ れた論文等の一部を関谷清景が日本語に翻訳したもの。丸善から発売され た。第1冊から第5冊までを合冊製本して1冊にしたもの。 「2.東京大学への貢献」へ戻る