もんぜん

41. 文選　　　　　６０巻　１４冊

梁昭明太子蕭統輯　唐李善等注　明何孟倫輯註　嘉靖２０年新会何孟倫刊本

双辺  有界  毎半葉１０行毎行２２字  上下黒口

単黒（ないし白）魚尾  版心題文選　魚尾下書名巻

数丁数　内匡郭１９、９×１３、６糎及び２０、５×１３、８糎

　蕭統によって編纂された詩文のアンソロジー、文選の刊本のひとつ。輯註者何孟倫は広東新会の人。

　嘉靖２０年の進士で、三甲四十七名であった。田汝成の重註文選序の末尾に皇明嘉靖辛丑会魁何氏家梓とあるから、会試合格の年に、それを祝賀する目的で刊行した家刻本と知れる。「文選諸本の研究」には見えない。

　広東籌賑日災総会寄贈本であって、家刻本の場合には刊行地周辺の一族の間で儲蔵されるのが通常だったかも知れない。

（大塚　秀高）