しろく ちょうりゅう

40. 四六雕龍    4巻 4冊


明游日章撰 明王世貞選 明林世歎注 明王穉登校
万暦16年書林李文軒刊本
四周単辺 有界 毎半葉8行18字(注文小字双行)
白口 無魚尾 版心巻数、丁数、刻工名
  内匡郭20×11、5糎 末尾に蓮牌木記 万暦戊子歳
書林李文軒梓行

 書名の『四六雕龍』にもあらわれているように、この書は四六駢儷文を書くための手引き書である。

 「雕龍」とは、龍の模様を彫刻するように、文章に彫琢を加えることをいう。内容は、「天地類」「君臣類」以下16類に分けて、「賢人百里、顕太丘之啓昌」(巻一 星)などのような四字句、六字句の実例を挙げ、その出典を解説している。巻尾に典型的な蓮牌木記がある。

(大木 康)


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