SHUKEISENSEI HYOTEN KANSAI SHISHU

　　しゅけいせんせい　ひょうてん　かんさい　ししゅう

31. 須渓先生評点簡斎詩集　　　　１５巻　５冊

宋陳与義撰　宋劉辰翁評点

朝鮮宣祖末仁祖間木活字（訓錬都監字）印本 

原表紙、五針眼釘法、日本改糸、２９、８×１９、６糎、

四周双辺　内框２１、６×１４、８糎、有界、

９行１６字、註双行字数同、上下内向花紋黒魚尾、

魚尾間「簡齋　幾　幾」。

　本書は朝鮮で好まれ、活字本・木版本で既に幾度か刊行されている。
　訓錬都監は、豊臣秀吉の朝鮮侵略が契機となって設置された（１５９４）、ソウルの警固と訓錬を目的とする軍事機関である。訓錬都監では兵を養う費用を賄うため、軍人中の印刷に心得のある者に、木活字を刻して印刷せしめた。戦乱で書籍が多く失われ、その缺を補う役割も果たした。字形はそれ以前の金属活字に倣うが、本書所用の訓錬都監字は、甲寅字という最もよく用いられた銅活字に依っている。訓錬都監字は１７世紀前半に用いられたので、本書の刊年もその頃にある。
　金属活字本に比べると、同一字に字形の異りが著しく、又組版も粗雑である。

（藤本幸夫）

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しゅけいせんせい ひょうてん かんさい ししゅう

31. 須渓先生評点簡斎詩集 １５巻 ５冊

（藤本幸夫）

　　しゅけいせんせい　ひょうてん　かんさい　ししゅう

31. 須渓先生評点簡斎詩集　　　　１５巻　５冊