明笑笑生撰 清張竹坡評 康熙34年在茲堂刊本
四周単辺 無界 毎半葉11行22字 白口 単魚尾
版心 第一奇書 回数 丁数 内匡郭14、0×19、0糎
封面 康熙乙亥年 李笠翁先生著
第一奇書 在茲堂
これも依田学海旧蔵本に同じ『金瓶梅』の張竹坡評本である。鴎外もこの『金瓶梅』を熟読したあとが見える。巻頭の「第一奇書読法」には「GOTTSCHELLが写実小説論と合看るべし」などという書き入れがある。ドイツの文芸学者ルードルフ・フォン・ゴットシャルの『詩学』その他の著作を鴎外は精読し、理想・写実の二元的対立などを学んでいる。