きんてい ねつかし

3.欽定熱河志   120巻 48冊


和■・梁国治纂修 乾隆46年47年刊後修本
四周双辺 有界 毎半葉9行20字(注文小字双行)
白口 単魚尾 版心題欽定熱河志 魚尾上書名 魚尾下巻数篇名丁数
内匡郭18、4×13、1糎

 熱河は、川の名、又旧省名。古の武列水には水源が3つあり、合流して承徳(河北省東北部)に入り、清の夏の離宮であった避暑山荘の附近で温泉に注ぎこんだことから、熱河と呼ばれるようになった。行政単位としては、清代先ず熱河庁が置かれ、尋いで承徳府と改称された。

 本書は、承徳に属する山川風土の外、人物・物産・古蹟等を記した地理誌で、全24門に分かれるが、行宮が置かれたことにより清室との関係も詳述されている。

(山本 仁)


南葵文庫解説焼け残り本一覧展示会入口へ戻る