『動物学 初篇 哺乳類』 
[ドウブツガク ショヘン ホニュウルイ]

  田中芳男・訳纂 中島仰山・画 久保弘道・校 博物館蔵版 明治8年(1875) 2巻1冊

  【請求記号:T86-98】

 ドイツ人トランゴット・ブロムメの『博物図説』から動物の部を抄訳し、その他の書からも補足を加えている。総論、哺乳類分科表に始まり、二手類(人類を指す)から分類順に205の図と解説を掲載。

 巻末の目次によると本書は有脊動物4篇、無脊動物3篇、計7篇の出版予定であったが、初篇のみで終わった。日本で「動物学」と題する著述が公にされた最初のもの。展示箇所は哺乳類分科表であるが、田中芳男が新たに作った訳語が少なくない。


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