『植学訳筌』 [ショクガク ヤクセン] 田中芳男・閲 小野職愨・訳 久保弘道・校 文部省 明治7年(1874) 1冊 【請求記号:T83-58】
日本最初の英語、ラテン語、日本語の三ケ国語対訳植物学用語集である。これ以前この種の図書は出版されておらず、日本の博物学史上、価値のある資料である。30頁余りの小冊子で、約500語が収録されている。 収録語は後掲の John Lindley 著『School Botany』を主体とし、リンネ、ドカンドルレ、ミケル等の本草書から補填されている。訳語は前掲(漢訳)『植物学』、宇田川榕菴著『植学啓原』等によっているが、漢訳がないものについては新たに訳語が付与されている。