『本草図譜』 [ホンゾウズフ] 岩崎潅園・編著 写本 [183?−?] 80冊 【請求記号:A00-5911】
日本で最初の一大植物図譜。96巻92冊からなる(巻5から始まり巻96で終わっている)。岩崎潅園が直接目にした草木を写生し彩色した図に簡潔な解説が付記されており、特に図が科学的で彩色が美しい。全体の構成は本草綱目の分類によっている。本書には野生種のみでなく園芸品種の草木も含まれ、約2,000種が掲載されている。ほとんどが著者の自園で鉢植えされたもので、20余年の歳月を費やし文政11年(1828)に完成した。本書の刻本は巻5〜10の6冊のみで、他は全て原本を画家に模写させた写本で、予約者のみに配本された。配本は文政13年(1830)に開始され、弘化元年(1844)に終了した。この間、天保13年(1842)に著者が病死したため、巻55以下は著者の息子信正と門人小山広孝により配本が行われた。伝本は写本が多く、本学所蔵資料も写本である。本来92冊からなるが、本学所蔵資料は71巻以降が14冊にまとめられているため、全80冊となっている。
牡丹(和名は”ふかみぐさ”) つるりんどう 桔梗
洋菊(西洋菊) 彼岸花と”きつねのかんぞう”