室町物語。「落窪物語」「小落窪」「落窪草子」とも。継子もの。粗筋は、7歳の時実母が死に継母に育てられる姫君が、部屋の隅の一段低い板敷に住まわせられたので落窪の君と呼ばれたが、後に関白となる二位中将と結ばれる、というもの。同名の平安物語の筋を借りた御伽草子。