鎌倉時代の軍記物語。二巻。著者未詳。鎌倉中期、延応2年(1240)以前の成立か。承久の乱の原因、戦闘の経過、責任者の処罰などを記し、論評を加えたものである。保元・平治・平家の三物語とともに「四部合戦状」と呼ばれた。承久の乱に関するもっとも詳細な記述がなされており、史料的価値も高い。後鳥羽(ごとば)上皇に批判的、北条義時(ほうじょうよしとき)に好意的であるのも本書の特色である。