4-1.竹とり物語(たけとりものがたり) 2巻
浪華 河内屋喜兵衞 寛政8年(1796)題簽左肩「繪入竹とり物語」【書庫E23:161】
9世紀末頃成立か。『源氏物語』絵合巻に「物語の出で来はじめのおやなる竹取の翁」とあるように、物語文学の始発的存在。粗筋は、竹取の翁が根元の光る竹から三寸ばかりの子「かぐや姫」を見つけて育て、五人の貴公子たちから求婚されるが、結婚の条件に難題を持ち出し退け、また帝の誘いも拒否し、やがて迎えの者とともに八月十五夜に月に帰ってゆく、というもの。
●画像をクリックすることで大きな画像を開きます。ここへ戻ってくるにはブラウザの「戻る」ボタンを使用してください。