清の乾隆帝(在位1735-1795)の命によって編纂された中国最大の叢書『四庫全書』に収められた著作と目録のみ採録された著作(「存目」という)との解題を集めたもの。巻194集部総集類の存目に魏憲編『百名家詩選八十九巻』が載せられているが、その評価はあまり高いものではない。これまでの研究によれば、白石は魏憲とは面識はなく、その八居詩を実際に読んだわけでもない。『百名家詩選』に収録された、魏憲の八居詩に和韻した他の清人の詩に対して和したのであろうと考えられている。